14人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
『さ、仕事に戻ろっか!今日は早く店たたんじゃおうかな。』
『…?』
彼が来たからだろうか。
三上さんが少し楽しそうに見えた。
『お疲れ様でーす。』
来た時と変わらない気の抜けた声。
そんな声で私はお店を後にする。
『お疲れ様。次は…明後日だね。』
『はい。それじゃまた!』
お店に背を向け歩き出す。
ヘッドフォンを耳に装着。
聞くのはもちろん、アノ曲だ。
大きなヘッドフォンから耳へと流れ出るメロディに乗って、私は朝来た道をまた戻って行く。
最初のコメントを投稿しよう!