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兄が相変わらず、同級生にイジメられていた……
コツコツと音のなる方へ向かい、窓を開ける…
兄をいびる同級生は、私達の家の窓に石ころを投げつけていた。
兄は横で、じっと俯いて座ったまま…
同級生は私にも、お構い無しで投げる……
「……うぜ」
(あのデブ…平気で人の家の窓に…)
「…怠いな、投げ返そ(笑)」
(それ良いな…っあのデブ怒るだろうけど…自業自得だよな)
「怒ると、滑稽だね」
私は、違う私とやり取りをする。
そして、投げつけて来た石ころを拾って力一杯にこめて投げ返す……
的中……
同級生は予想どうりに怒る。
予想通りだから、本当に滑稽そのもの。
兄に帰って来るように促し、私は同級生に言った。
「投げたの、そっちだからお返しだよ(笑)」
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