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私は堂々とする事で、周りも私に飽きて止めるんだと思っていた。
反応が無ければ、面白みがない訳で飽きてくると…―
学校へ行くのも、バカバカしく感じて来た頃には、高学年に私はなっていた…
冷ややかな目にも、悪口にも慣れた…
勿論、一人で居る事にも慣れた。
兄は中学へ上がり、相変わらず同級生にイジメられる。
私は私で、母不在が多いので学校へは2時間目から4時間目の間に行く事が多くなった……
母との喧嘩も頻繁になる。
手を挙げられれば、私もやり返す。
私は親を殴るのだ。
悪いと思わなかった。
今更、親面をしないで欲しい…
母親の仮面を被った他人に見えた。
ストレスを蓄積していく私…
次第には、祖父の家に泊まり朝帰りをする。
祖父は血の繋がりはないが、私の理解者であった…
怒られた事もなく、むしろ他人の私を一族の中で1番可愛がってくれただろう。
誰もが、祖父と私の関係をそう見ていたと言う。
祖父は、私によく「やられたら、やり返せ。そこで負けるな」と言っていた。
やり方はどうであれ、私はその道を選んだ。
闇が私を侵食している事を…
私は薄々と分かっていたかもしれない。
でも……
未成年の私は、あまりにも無力だったのだ。
ある日…
私は倒れ込むのだ。
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