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私がまだ、幼稚園ぐらいの頃…
私は、活発で明るく気が強くて、人懐っこい女の子だったと言う…
でも、私は生まれた時から父親が居なく顔すら知らない…―
いわゆる、“母子家庭”なのだ。
全国でそうかは知らないが、私の近所では“母子家庭”って言うだけで医者がちゃんと診断しなかったり、陰口を叩かれたりとされていた。
それは、医療費が無料だと言う事だったり多少の国からの援助もあるからだ。
私の物心が着いた時には、母は既に父ではない違う男と付き合っていた。
私は、幼いながらも彼を父と重ねていた…
他の家庭みたいに、外食したりテーマパークに連れて行ってくれたりしたから…
母も嬉しそうで…
幸せそうに見えたから…
血の繋がりが無くても、「きっと、この人がお父さんになるんだ」って私は思ったから…
でも、年月を重ねて行く事に私は勘繰ってしまっていた…
出来れば気付きたくはない、自分の核心に…
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