ロケット

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僕は3本ロケットを持っている。 知らない間に僕の高校カバンに赤い紐でグルグル巻きにして入っていた。 大きさはちょうどカバンの半分位。重さを計ったら1本が約5kg。。。重いと思ったけど、家に帰ってカバンを開けるまで気が付かなかった。。 ん~~~~~~~~~~ ナンダロウ……… オモチャじゃなさそうだし、本物??? いや。本物って何? 誰かが僕のカバンに入れたんだから本物って事はない…………と思うけど。 ただ凄くリアル…… 外側はもちろん固い金属で出来ているんだけど…継ぎ目が全然見当たらない。磨かれてないので全く光沢がない。。 柄も無い……… オモチャじゃない。。。。 けれど………本物でもないよな…… 僕はカバンの中にもっと何かないか掻き回してみた…………あ! ……宿題が出てた教科書…………学校に忘れた。。。。 僕は急いで自転車に跨がり、坂道を駆け登り、教室に急いだ。。 ……誰もいない教室。 机をまさぐると教科書はすぐに見つかった。。。 …でも………一体誰がカバンに入れたんだろう。。。 クラスの誰かか………いや学校にいる全員に可能性がある。。。 あれは……本物かも……… いや………マニアが精巧に作った模型か? ……………ロケットじゃなくて……時限爆弾!? まさか。。 まさか。まさか。まさかと思うほど、不安が頭をよぎる………… 僕は急いで教室を飛び出し、自転車に飛び乗った。 まさか……家が吹っ飛んでないだろうな。。。 まさかね………そんな馬鹿な……… 誰なんだよまったく! ………家はあった。。。燃えてもいない……当たり前だ…………そりゃそ~~だ。バカバカしい。。。。 ………でも………………………………… 今が時間じゃないだけかも……………僕が寝ている間に起動するようにセットされてるかも……… 怖い………怖い……けど… 僕は出来る限りそ~っと、、、耳をロケットに近付けて………息を止めて…秒針の音を探した。。。もっと近付けて。。。。。遂にペッタリ耳をくっつけて。。。
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