プロローグ-side rouza-

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プロローグ-side rouza-

夢のある世界を望む人達に捧ぐ・・・ 『魔素(まそ-magium-)』・・・それは今やその世界に住むもの達には欠かせないライフラインの一つとなっている物質である。 また、魔法や呪術にも深く関係する物質でもある。 このプロローグでは、主人公の18年前の話をしようと思う。 大きく魔導世界、機導世界、普通世界と分類される壮大な世界、『アウヴルム(auvelm)』。 世界は一つになれないでいた。互いに文明や力の優劣で争っていた。 そんな戦いの渦に、若き王女ルーザはいた。彼女の国グランダリスでは、独自の武器研究が行われていた。 魔剣と呼ばれる魔法を込めて使うものだ。 だが当時は不確定要素の関係で実戦に使う事を願う者が一人もいなかった。 そんなときだった。ルーザが魔剣を使う事を志願したのだ。だか女王は良く思わなかった。 「ルーザ、無理をしてはいけませんよ。あなたの命は私が一番大事にしているものなのです」 「分かってる。でも戸惑っている暇は無いの」 ルーザは魔剣をしょって戦地に赴いた。そこでは、王配殿下の率いた軍隊が苦戦していた。なぜなら相手は機導世界最強を誇るマキーニア公国だっかからだ。 その国では、ロボットと呼ばれる鋼鉄の巨人のみで編成された[ゴーレム部隊]を率いて三カ国を支配下に治めたという実力がある。 ルーザを見つけた王配殿下は戦況を話した。「もうだめだ、退くしかない・・・」 それを聞かずルーザは敵陣に飛び込んだ!! ロボットの一体がこちらに向かってくる。早速ルーザは魔剣に雷の魔法を込め、跳躍。 次の瞬間、ロボットを真っ二つに斬ってしまった。 殿下の隊は唖然。数人がかりで手こずったあげく勝てなかった相手を一撃でしとめたのだから。 その間もルーザはロボットをばっさばっさと倒していく。 その時だった。両軍を囲うようにしてこの世の者ではない、モンスターの群れが襲来したのだ。 これでは両者ジリ貧になりかねない。ロボットを突っ切り、ルーザはマキーニアの国王の元へ急いだ。 「今は同族で争っている場合ではない。早急に共闘を」 「ふっ、言い訳にしか聞こえないがいいだろう。他国にも連絡する」 かくして、連合軍となった人々は、モンスターを退けたのだった。image=335732053.jpg
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