番外編†シンクー五本指

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シンクー国は、シンクー騎士団によって治められている。 その騎士団のなかでもかなり実力がある5人を、シンクー五本指という。 『朝だよ、みんなさっさと起きな!!』 気の強い女性の声が聞こえる。 『起きないと、殴るよ』 みんな一斉に起きた、部下の一人が挨拶をした。 『あ…おはようございます、クサンティッペ(以下ティッペ)さん』 彼女の名はクサンティッペ。 男勝りの性格で彼女に逆らう部下はいない。 『全く、朝からうるせぇな…寿命が縮むぜ』 紅髪の騎士が呟いた。 もちろんティッペの耳には聞こえていた。 『ヴァン!あたしが起こさなきゃいつも夕方に起きて…あぁもう、殴ってやろうか!?』 拳がヴァンペールに向かって飛んでいく。 青い服装の騎士がギリギリ両手で拳を抑えた。 『そう熱くなるなよ。ティッペはかわいいんだからさ…グハッ!!』 なだめようとしたのが逆効果。頭にゲンコツを喰らった。 『('A`)へぇーそんな事がねぇ。僕には真似できないよ。朝から気分がブルーなんだろうねきっと』 白い服装の騎士が憎まれ口を叩く。 『その話はするなよ。落ち込むだろ』 彼はソラウス。 基本はクールな性格なのだが、調子に乗ることもある。 白い服装の騎士はヘルクルスという。 たまにずるい。 『あれぇ~君も新人のおんなのコをナンパして断られてたよねぇ?』 ヘルクルスの表情が一変 『えっ//何?何の話かな?だってメリュジーヌさんその日城の中だったじゃないかでき!?あっ…』 黒地にピンクの女騎士メリュジーヌがヘルクルスに顔を合わせて言った。 『わたし、弓兵だから目がいいの。それにその日は城じゃなくて見張り台に居たんだけど』 朝食の時間が修羅場みたいなっているのはよくある事だ。 みんな性格がいろいろだが結束はかたい。 以上。夜はどうかって? それは、また後ほど
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