日常への終止符

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  朝御飯が食べ終われば直ぐ皿洗いに取り掛かる。急がないと学校に遅刻しちゃうからね!  カチャカチャと音を立てながらお皿を次々綺麗にしていく。水の冷たさは何とも心地好かった。  優輝「さて、と皿洗い終わり!」  イエーイと誰も見てないのに1人で騒ぐ僕。こうでもしないと直ぐしんみりしちゃうからね(苦笑)  時計を見るとそろそろ行くべき頃合いになっていた。  学校に行く準備は既に出来ていたので、お弁当を鞄に入れ玄関に向かった。  ドアを開ければ一面青空、清々しい1日になりそうだ。  優輝「ん~…今日もいい天気!さて、と…行くとしますか♪」  忘れないようにちゃんと鍵を閉めてから行く。  今日はいい事がありそうだ!  「見て見て聖夜!あの子かーわいい♪」  「俺は兄さんの方が可愛いと思うけどね」  「ふふっ、ありがとう♪」  優輝の後ろ姿を屋根から見ている二つの影。口振りからして兄弟のようだ。  二人はずっと優輝の後ろ姿を見ている。  「……これから楽しくなりそうだね、兄さん」  「うん、そうだね~♪」  クスクスと無邪気に笑う二人、しかし何処かその笑みは不気味に感じた。
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