日常への終止符

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  優輝「おはよう翼!」  翼「………はよ」  見覚えがある後ろ姿を見て僕はさり気なく肩を叩く。  顔を見ればやっぱり翼だった。  あっ、自己紹介しないとね!彼は松森翼(まつもりつばさ)癖っ毛だらけの髪をしてる伊達眼鏡を掛けた親友だよ。  翼は伊達眼鏡を外せば凄くカッコいいんだけど、目立つのは嫌いだから地味にしてるんだって…勿体ないよね~…  優輝「あっ!翼、また新しいホラーグッズ買ったの!?」  翼「…ん……買った」  翼の手元には骸骨の魔女のキーホルダーがあった。  翼ってカッコいいんだけど、ホラーグッズとかが大好きでさ…初めて部屋を見た時お化けの部屋かと思うくらい凄かったよ……  優輝「変わってるよね、翼って」  翼「………?」  意味が分かってないのか翼はきょとんとした顔で首を傾げた。  眼鏡外すとカッコいいからその仕草が可笑しく思えた。  「二人共おはようございます」  優輝「あっ、おはよう杞憂!」  翼「……はよ」  礼儀正しくお辞儀をしながら挨拶してきたのは澤口杞憂(さわぐちきゆう)  クラスの学級委員を務めている優等生なんだ。杞憂は僕と同じくやや童顔だし、ギャップがあるからか結構人気なんだよね(笑)
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