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「じゃあ‐、ボクも
神さまとすんでいたの?」
「のんちゃんも神さまとすんでいたのよ、
ママやパパと会う前にね。
その時神さまがのんちゃんにプレゼントをくれたのよ。のんちゃんおぼえてる?」
「プレゼント?知らないよ‐」
ボクは、ブンブンと
あたまをふりました。
「あのね、一つぶのタネ」
「タネ?」
ボクは、自分の体を
クルクル見まわしました。
「赤ちゃんは、そのタネを大切ににぎりしめてうまれてくるのよ」
ママは、ボクのはなをチョンとつつくと、ふわりとわらいました。
「のんちゃんは、どんなタネをもらったのかな?」
ボクは手をひらいてママに見せました。
「ボクは、タネなんかもらってないよ。
もしかして、いつかボクのあたまからニョキニョキとはっぱがはえてはながさくの?
ボクそんなのいやだよ」
ボクは、あたまを手でおさえました。
ママは、クスクスわらいながらボクのあたまに手をおきました。
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