最高の出会いと最悪の別れ…

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―松陽サイド― 部屋に戻った私はあの子達に向けて手紙を書いた 私は今日死ぬだろう 何故ならばあの時の浪士達が三日前にまた来たからだ 明後日私の命を奪いにくると… 負ける気はしない… だがあの子達が人質に取られたら? 私はなにも出来ないでしょう あの人達はこうも言っていました 幕府はすでに腐っている 自分達も天人に鞍替えしたと… そして幕府の命により私の命を奪うと… これがあの人達にとってあの子達に対する復讐になるでしょう 復讐は復讐を生む事も知らずに… 「さて、書き終わりました 出て来たらどうです?」 「バレたか… 吉田松陽その命頂戴する」 キィン 「できるんですか?あなた一人で?」 「一人じゃないぜ?」 ガラガラ ザザッ 大量に浪士が入って来た 「「「松陽先生!!」」」 「コイツらの命が惜しけりゃ、刀を捨てな」 「…わかりました」 「松陽先生ダメです コイツらはッ!」 「テメーは黙ってな」 「うぐっ」 「小太郎!!その子達を離しなさい でなければ刀は手放しません」
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