最高の出会いと最悪の別れ

「待ってください
忘れ物です」

ボッ

「なっ！！何をしている！！」
「何って後始末ですよ？真田隊長？」
「見られたんだから、コイツらも消さなきゃいけないでしょ？」
「まだ子供だぞ！？」
「早く逃げないと巻き込まれますよた い ち ょ う」
「クッ」

浪士達は散り散りに去って行った…

「せんせー？先生ってば」
「起きてください
火事です」
「早く逃げないと死んじゃうぜ？」

松陽の死を受け入れられない三人

「先…生ってば」
「死んじゃいますよ？」
「早く逃げよ？先生？」

三人共泣きながら松陽の遺体にすがりつく

「逃げるぞガキ共」

さっきの浪士の隊長格が戻ってきて三人を抱え村塾から脱出した…

「せんせー、ウウ」
「松陽先生、うわぁん」

燃え上がる村塾を見ながら泣く小太郎と晋助

「ちっくしょー、また親を護れなかった」

ドス、っと地面を殴る銀時

「全部俺達のせいだ」
「俺達があんなことしてたから…」
「いーや、悪いのはこの事態を引き起こした天人だ
天人さえこなければ…
幕府が迎合しなければこんなことにはならなかった」