第三楽章

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あぁ!無惨!惨めな私。 残った感情が次第にどす黒くなって形を変えていく。 嫉み!怒り!恨み! 悲しみ! 苦しみ!苦しみ!苦しみ! あぁっ!あぁ! 現実!これが現実! これが本当! 今までは虚構なの! 幻想なの! そう、全ては幻想。 青春と言う名の淡く儚い綺麗な幻想だったのよ! ふと気づくと、私は湖に辿り着いていた。 そこで私は、水辺に膝をついた。 膝をついて咽び泣いた。 泣いている内に辺りは暗くなり、またあの静寂が訪れた。 私はじっと虚空を見つめた。 見つめ続けた。 虚空は私を落ち着かせた。 ふと、水面を見ると映っている雲の隙間から月が顔を出した。 私は思わず手を伸ばす。 けれど掴めない。 水面が乱れ月が揺らぐ。 私は水を両手で掬う。 掬った水には月が的轢と映って揺らめいている。 指の隙間から水が零れ落ちる。 零れ落ちていく水は月明かりでキラキラと輝いている。 私にはその輝きが随分と眩しく感じられた。
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