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「風紀委員です。黒田隆一、至急生徒指導室へ来てください。」
と一人の男子が命令だと言わんばかりの視線を向けてくる。少し考えたが今回は風紀委員を世話した覚えはなかった。
「おいおい、確かに今日は遅刻とタメ口、廊下走りはしたが、風紀委員に指導されるほどの事はやってねぇぞ?」
さすがに冤罪による指導だったら、俺とて怒るぜ。それに学校に影響する事は一切してないし、本当にやるならそれこそ馬鹿か異常な奴だ。
大体大袈裟すぎるんだよ、連続遅刻やLHR室の窓から食堂へのショートカットして注意、警告もなずに指導ってどーよ?
「白谷先生が今回書いたこの反省文について聞きたい事があるそうです。」
と隣の風紀委員女子が大きな封筒を俺に渡してきた。それはさすがに覚えがある、今日の遅刻した事を書いた反省文だ。
そう思いながら渡された封筒から俺が書いた反省文の紙を取り出した。
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