名門学園の問題児

西楠の問題児

「……………俺は別に変な事は書いてないと思うんだがな～。瀬戸、これ見てどう思うよ。」

一応反省文を書くんだから、変な事は書かない。しっかり反省しているかが書かれていれは問題ないはずだが。俺は風紀委員二人には中身を見せない様に瀬戸に反省文を渡す。

「…………………これは流石に俺でも判断し難いな。」

かなりの間があったが判断できないと言った瀬戸。風紀委員二人はその態度に少し疑問を持ったみたいで俺に問いただしてきた。

「貴方は一体どんな事を書かれたのですか？篠原さんでも判断出来ないなら私達で判断しましょうか？」

少し棘のある内容だったが気にしない。風紀委員二人は封筒を渡されただけで封筒の中身すら知らない。そもそも反省文は教員が保持する物なので一般生徒に見せてはならないのだ。

「まぁ、別に構わないけど？ただ自分の反省を見られるのは少し恥ずかしいな。」

「貴方に恥があったのですか？」と失礼な事を言われたが気にしない。俺が了承した事で瀬戸は反省文を風紀委員二人に渡した。