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「ヘイ、パ~ス」
風紀委員男子にパスをした。風紀委員女子はまだあたふたしているため、パスして取ってはくれないだろうと考えた。
ちなみに俺がパスした物はコップと皿、つまり食器を投げたのだ。勿論ガラス製ではなくプラスチック製なので落としても何も問題はない。
「うおっ………っと!」
突然の事に思わず身が固まる風紀委員男子。投げてきた食器が体に当たり、床に落ちようとしている。しかし固まった体が咄嗟の反射で食器が床に落ちる事はなかった。
「貴様!食器を投げ………!」
食器に目を向けていたため隆一が席にいなくなっている事に今気がつく。風紀委員男子は「してやられた!」と憤怒した顔をしていた。
この後、黒田隆一の逃走戦が始まったのであった。
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