プロローグ In the winebottle

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それを握る手に力が入り、紙は呆気なく、ぐしゃっと潰れた。 「私は、許されないことをするわ…………でも」 顔を上げた少女は、ワインボトルに、『それ』に向かうように言葉を吐いた。 「でも……これしかないのよ……」 それは泣き言のようでいて、許しを請うような言葉だった。
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