蘇る感覚

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澄みきった蒼い空――― ベンチへと差し込むその懐かしい光が眩し過ぎる……。 センバツ高校野球――― 春の陣――― 俺はベンチでバッターボックスに立つ仲間を眺めていた。 マウンドには相手チームのピッチャー。 疼くその腕が……俺にあり得ないくらい自己主張をしてくる。 それを必死で俺は堪えながら仲間に声援をおくる。 そんな俺の背中にさっきからタダならぬ視線が刺さっている?! 気になった俺はその視線の先を追った。 ! 目が合うとその人は頷いた。 そして息を飲みその人は言った。 橋本「…そろそろ……行くか…」 !
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