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樹里「…あ……崎田君……」
少し恥ずかしそうに崎田君に近寄っていく樹里――
崎田「どうしたの?…あ……もしかして翔先輩?」
私の方へと視線を飛ばす崎田君。
樹里「え…あ……うん。あ……今日は部に来る日なんだよね?」
そう言って樹里もまた私に話を振る。
愛「…うん。今日は火曜だから…」
高校を卒業した翔先輩は……というと、地元の国立大学に進学。
狙っていたと思われた推薦のある大学などは最初っから本命じゃなかったらしい。
偏差値が格段に違うその国立大学に余裕で合格し、今では大学生活を謳歌している。
崎田「…にしても、大学生ってヒマだよな~…」
まだ大学生活も始まって間もないからなのかよく分からないけれど、先輩はよく母校であるこの学校に足を運ぶ。
特に火曜日と木曜日は講義が少ないらしい!?
樹里「ヒマっていうか……愛梨に期待してるからでしょ?」
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