366人が本棚に入れています
本棚に追加
ただ『補習』としか言っていないのに一体どうしてそんなコトが分かったのか不思議でならない。
愛「…数学って……どうしてそんなことまで?」
少し遠回しに聞くと先輩は、
翔「あぁ……沙希の担任、前の俺の担任なんだよ。さっき会ってさ、補習がどうとか……おまえの後輩が何たらって言ってたからさ…」
愛「え?沙希ちゃんの担任の先生って翔先輩の?」
翔「…最悪だよ。アイツさ、補習好きなんだよな。ま、俺はそんな補習出たこたーねーけどな。」
沙希ちゃんには申し訳ないけれど、私は胸を撫で下ろしていた。
というのは私も数学は大の苦手だから……。
私の担任じゃなくて良かったぁ……。
そんな私を翔先輩がジッと見ている!?
愛「…えっと……何ですか?」
翔「いや……今、おまえの心の内、完全に俺読めたからさ。」
愛「は?」
翔「…良かったな。アイツが担任じゃなくってさ。担任だったらおまえは毎回補習……つーか、補習の補習まであんじゃねーのっ?クッ……」
!///
最初のコメントを投稿しよう!