変わりゆく季節

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……ドカッ…… 翔「いてっ……」 走っている先輩の脇腹をわざと私は肘で突いた。 翔「…ちょっ……ってめー……痛ぇーぞ…っ…ったー…」 嫌味な先輩を尻目に私は先を走る。 愛「どーせ私は数学ダメですから!先輩みたいに理数系じゃないしっ。」 うちの学校は二年から普通科は理数系と文系に分かれる。 もちろん理数系の数学なんてついていけるワケがない私は文系を選んだ。 翔「冗談だって。待てって……」 先輩は私は追いかけてくるけれど、私はピッチを上げて先をいく。 そして更に私を追いかけながら先輩は話を続ける。 翔「つーかさ…っ……沙希もバカだよな。何もわざわざ理数系のクラス希望しなくってもいいだろっ。」 ! その言葉に思わず反応してしまった私は知らず知らずのうちにペースを緩めてしまった。 翔「あれ?もうアップ終わり?」 思わず私は先輩を睨んでしまう。 翔「…あ?どうした?なーに睨んでんだよっ?」 愛「…先輩こそ……おバカですよ…もう…っ…」
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