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思い出したようなその大きな声に私はちょっとだけ驚いた。
愛「…ちょ……そんな大きな声……ビックリするじゃな……」
翔「おい……おまえ、今日、夕方俺とちょっと来いっ!」
愛「へっ?」
ゆ…夕方って……
翔「どうせヒマだろ?なっ?ちょっとだけでいいからさっ……なっ?」
一体……どういうこと!?
愛「…あの…っ……でも、今日は火曜だしみっちり練習やる日ですよね?」
先輩は毎週、火曜と木曜は練習に来てくれるのだけど、特に火曜は遅くまでやることになっている。
翔「いや、今日はちょっとムリっぽい。ん……たまにはいいだろっ。あ……ちゃんとおまえの親にも言っておくし……」
うちのお母さんは翔先輩のことをかなり信用しきっている。
インターハイで過去優勝したことはあるは難関国立大にパスしたってことになるとやっぱり印象はかなりいいワケで…。
だけど行き場所が何処かも聞いていないのに返事なんてできるはずがない。
翔「つーか、来てくれるよな?いや、来い……おまえは来ねーといけねーんだって!」
!?
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