蘇る感覚

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その一言に俺のカラダの中の何かが一気に溢れ出だしてくるのが感じられる。 亮「…行こうぜ!俺が捕る…っ!」 ベンチの奥からキャッチャーミットを持った亮が俺の背中を小突いた。 力「…亮…」 この日を待っていたのは俺だけじゃなかった。 亮は満面の笑みで近くに置いてあった俺のグローブを掴み上げた。 亮「…そろそろ代わってやんねーと、加賀美にはちとキツいだろ?」 準々決勝―― 二年生ピッチャーの加賀美をもってここまでやってきたが、これまでかと思われた。 点差は4点とかなりキツい。 そして次は最終回――― その場面に俺を起用しようとする監督。 つーか……相変わらず監督は面白いことをやってくれるっつーか…。 橋本「…まだ……ムリか?いや……行ってもらわないと困るんだがな。」 !
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