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力「…監督、夏……勝ちを取りにいきますよ、俺。」
あの怪我を乗り越えた今の俺に怖いものなんてない。
力「まずは一勝……っていっても、水月の学校じゃアレっすけど…」
彼女の学校の野球部は俺から見たらかなり手ごたえのない弱小チーム。
だけど、勝ち癖をつけるかっこうの餌食だし、一試合を投げ抜くにはちょうどいいかもしれない。
橋本「…そうだな……ん……まぁ、肩慣らしと思って…。ん……それにそろそろおまえのその元気な姿を彼女に見せてやってもいいだろう?」
たぶん彼女のことだ。
崎田の話から考えると俺の春のセンバツ復帰戦なんて見ちゃいねーだろう。
橋本「その日は陸上部も練習を隅でやるらしい。もちろん水月クンもいるはず…。大泉君のお陰で十分、警戒態勢は整っている。だから彼女とのことも心配しなくてもいい。ん……うまくやってやるから……」
!?
う…うまくって…!?
監督が俺をニヤリと見る。
橋本「…解禁だ…。彼女に会ってこい!」
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