乱入

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日曜日はというと午前中のみ跳躍の練習がある。 翔先輩は私の為にできる限り、時間を作って学校に足を運んでくれている。 大学に通っているから平日は火曜と木曜しか来られないけれど、土日は殆ど私の為に時間を空けてくれていた。 とはいえ、そんなムチャな練習をさせているワケではない。 休みも必要ってことで土曜日はともかく、日曜は半日で上げてくれるのだけど―― でも、その甲斐あってか、坂田先生曰く、私の跳躍は着実に進化をしているようだった。 週末になると毎回、先輩は私の跳躍の動画を撮ってくれている。 そして私に分かりやすいように説明を加え改善の指示を与えてくれる。 そんな風に私の為に一生懸命になってくれる先輩を私はいつの頃からか前とはまた違う気持ちで見るようになっていた。 もちろんそれは恋とかそんな気持ちじゃない。 尊敬…? 前から先輩のことは凄く尊敬していた。 でも、今はそれにまた何かが加わったカンジ。 何ていうのだろう……うまく言い表せないけれど。 『信頼感』とでもいうのだろうか。
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