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愛「…れ…練習ですよねっ?」
慌てて私は机のところにある自分の荷物を片付け始めた。
愛「先、行っててくださいっ。後で追いかけます…っ…」
先輩のファンだろう人達の目が怖くて私は先輩と目を合わせられずにいた。
その時、先輩が私の方へとまた近寄ってくる。
そして何を思ったか、いきなり私が手にしていた荷物を取り上げると、
翔「時間ねーし…」
へ?
全ての荷物を片手に持ちかえると、今度は先輩は私の手首を掴まえたかと思うと足早に歩き出した。
愛「…ちょ……しょ……せんぱ……」
翔「…マジ時間ねーんだ。…行くぞ?」
手首を掴んでいた手が今度は指を絡めだす――
!?
しっかりと絡められた手と手――
愛「…先輩…っ……」
強引過ぎるのは慣れているとはいえ、さすがに人前ってこともあり……。
しかも先輩のファン達の前。
ひぇぇ……
明日のコトを思うと少し憂鬱な気分になりながら、私は先輩に拉致られていった。
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