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隣家の中学生の男の子もちょうど家を出てきた。
小さい時は遊んであげたのに、さすがに思春期ともなると愛想がない。
「おはよう
たっくん、行ってらっしゃい」
それに反応して珍しく返事してくれた。
「ゆい姉、もうたっくんって呼ぶな」
ちょっとドキッとした。
たっくんは少し声変わりして、男っぽくなってる。
「あ、うん…ごめんね」
強い言い方に実はキュンキュンしただけなんだけど。
たっくんは私が怒られてシュンとなったと考えたみたい。
「ゆい姉、辰也って呼べよ」
かわいい中学生の男の子に命令されて私は妄想しちゃう。
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