冬だから

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会いたい、 会いたい会いたい会いたい会いたい 無性にあいつに会いたい 「クソッ」 手の中でジッポを弄ぶ カチカチカチカチ 「……なんやねん」 藤原に会いたい、 一度は車を出そうと思った 「……でも」 でも、やっぱり素直になれない 「クソッ」 自分の高いプライドに少し嫉妬する ピンポーン 「……うっと」 苛立っている俺はもちろん居留守 ピンポーン 「…」 ピンポーン 「なんやねん!!!」 玄関先に行くと、声が聞こえる "……井本、おらんか" いつもより低い声 急いでドアを開ける 「イタッ!!!」 ドアが藤原の顔に直撃 「ハハハッ」 「何すんねん!!」 「チッ、なんやねんお前」 「いや、お前が「入るの、入らんの」 わざと藤原の言葉を遮る 「……入る」 「なんで来たん」 「…なんか、無性に会いたくって」 (顔が赤いのは、外に出たせい)
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