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「それで?!何か、お悩みはないでっしゃろか?!」
「きゃ!」
がっつくように女性の肩を掴むカンチ。
「あ、あの…離して下さい…」
「おっと、こりゃすまん」
言いつつ手を離す。
が、
「(小さくて、柔らかい肩やなあ…)」
また鼻を伸ばしている。
「カ、カンチさん?」
「あ、はい。それで、お悩みは?」
一瞬、女性は考える素振りを見せた。
しかし、
「今はない、ですかね…」
困ったように微笑みながら、そう返した。
「そっか…なら、何かあったら電話してや!
名刺に番号載せとるから」
「はい!じゃあ、また」
そう言って女性は去っていった。
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