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「………でも」 聡は起き上がる 「「うるさい!!」」 突如、兄は大声を出し、起き上がり、聡の肩を掴む 「兄ちゃんはな、もう死んでんだよ!死人をいくら追いかけたって、その先には何もない! 何もないのを確認するために、聡は、自分を犠牲にするのか! 兄ちゃんはいつでも何度も言ってるじゃないか、『聡には才能がある』って。 その才能を無駄にするのか!」 「……グスッ、兄さん。」 「…聡、兄ちゃんの想い、伝わったか。」 「……うん、もう兄さんを追いかけないよ。俺は俺の野球をやる!兄さんのコピーじゃなくて、自分の才能を信じて野球をやるよ!」 「……おう!天国から、視てるからな。…………そろそろ、時間か、頑張れよ、聡。」 「……え、時間って?」 兄はニコリと笑うだけで、聡の呼びかけには答えなかった――
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