Nought.

2/20
530人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
「ジェジュン!おはよう! 「おはようジュンちゃん!」 次の日、 ジュンスの元気な挨拶に、同じく笑顔で応えるジェジュン。 「ほらっ、ユチョンも!」 そんなジェジュンと目も合わせずにいた僕に、ジュンスが耳打ちしてきた。 「早くっ!」 ジェジュンの方を見ると、僕等の小声のやりとりを不思議そうに見ていた。 「…おはよ。」 蚊の鳴くような声で言った僕。 そんな僕を見て、一瞬目をまん丸にしたジェジュンは、すぐに満面の笑みになった。 「おはようっ!」 久しぶりにちゃんと見たジェジュンの笑顔。 純粋な笑顔が可愛くて、なにより、笑って応えてくれたことが嬉しかった。 .
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!