Nought.

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「出来ない。もう俺以外の人を傷つけたくないんだ。」 僕は立ち上がって部屋から出ようとドアに手をかけた。 「ユチョン…っ!」 とっさに背中に感じる温もりと腰にまわされる手。 背中越しに啜り泣く声が聞こえた。 「チャミ…「お願いっ…!」」 「無理だよ。俺にとって、お前は大切な家族なんだ。弟なんだよ。」 「お願い…!」 泣いてすがるチャンミン。 「…お前を汚したくない。」 .
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