第一章 風変わりな検察官

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この 風変わりな男こそが、 当検察庁が誇る No.1の検察官 「出雲一剣」である。 2年前、 新米だった住吉は 初めて 出雲と対面したときも 最初の挨拶が こんな感じだった。 これだけに限らず いつも 驚かされるような 行動ばかりとるのだ。 生真面目な 自分とは逆に マイペースである 出雲とは うまくやって 行けるかどうか 不安であった。 が、日常生活では こんな感じの出雲も 捜査や取り調べ、 裁判のときとなれば、 雰囲気ががらりと変わる。 その時に 天才検事としての 本領を発揮するのだ。 出雲と 行動をするうちに、 住吉は いつの間にか そんな彼のことを 理解することが できるように なっていた。 そして、 今でも 相変わらずの 日々が続き、 ため息をつきながらも、 住吉は 出雲を検事として 尊敬することは 決して忘れなかった。
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