第二章 不自然な状況

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三人は 再び現場に戻ってきた。 住吉 「一体犯人は どこから 侵入してきたんだろう?」 大堂 「この店の裏に出る ためのルートは 限られてきたな。 隣にある店と この店の間は 僅かな隙間しかなく、 子供でも入るのは 絶対に不可能だ。」 出雲 「…となると 残りは たったひとつだけだな。 しかし、 このルートは どうしても 厨房の中を 通らなければならない。 怪しい人物が 厨房に入れば 従業員も 気づいているはずだ。」 住吉 「でも、 従業員の 誰かがやったという 可能性もありますよ?」 出雲 「いや、それなら すぐにばれてしまう。」 大堂「確かにな、 火事が起こる直前に 裏から 戻って来た ところを 他の従業員が 見ていれば とっくに 告発しているはずだ。」 出雲 「(やはり、これは ただの事故なのか?)」
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