第三章 食中毒事件

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―――次の日、 住吉が 部屋に入ると そこには 普段は眠っているか、 趣味に没頭しているか、 そのどちらかなのだが、 事件を 担当する時 だけに限って、 机で真面目に 資料に目を通す 出雲の姿があった。 住吉 「(事件のない時でも それでいてほしいな)」 と、 住吉は その姿を見るにつけ、 つくづく そう思うのだった。 出雲 「んっ、なんだ?」 出雲は 住吉の姿に 気づいて話しかける。 住吉 「やはり 普段とは顔つきは 違うんですね。 検事は。」 住吉は 少し皮肉を込めて そう言った。 出雲 「どういう意味だ それは?  それじゃまるで 普段は グータラしている って言い方だな(笑)」 住吉 「(現に普段のあなたは そうでしょうが!!)」 自分の 普段の実態を 他人事のように言って 笑っている出雲に 心の中で、 住吉はツッコミを入れた。
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