第三章 食中毒事件

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出雲 「で、どうなったんだ?」 住吉 「あ、はい!  警察の 捜査結果ですけど、 ガスタンクの周辺を 改めて念入りに 調べたところ、 『ろうそく』の 燃えた形跡が あったようです。」 出雲 「『ろうそく』?」 住吉 「焦げた物全ての 成分を分析したところ、 間違いありません。」 出雲 「そうか。」 住吉 「次に、 例のブロックに 付着していた 物質なんですが、 一つは あの破損した 缶のものでしたが、 もう一つ成分が それとは 異なる物が 検出されたんですよ。」 出雲 「異なる物?  それは あのガスタンクの ものじゃないのか?」 住吉 「…それが 違うんですよ。」 出雲は 自分の答えと反する 住吉の返事に 首をひねった。 出雲 「一体なんなんだ?」 住吉 「ガスタンクや缶とは 違う金属だと いうことは わかっているんですが、 今の段階では 『正体不明』 ということに なっています。 更に 詳しく調べている ところです。」
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