第三章 食中毒事件

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確かに、 店が 食中毒事故を 起こした場合、 信頼回復には かなり時間がかかり、 当然 客も安心して 来れるはずが ないのである。 池田 「これを 不思議に思った 特捜部は、 各支店を偵察したんだ。 そしたらどうだ!」 池田は 声のトーンをあげた。 池田 「客はあまり 来ていなかったんだ。 中には 開店休業の店も あったんだから、 捜査員は 驚いたそうだ。」 住吉 「それじゃあ………、 これは!?」 出雲 「…『粉飾決算』 ……ってやつか?」 と、出雲は言った。 住吉 「でも、 何故そんなことを?」 池田 「表では 大人気の中華料理店で 有名みたいだが、 実際の 経営状態は 火の車らしいぜ。」 出雲 「ということは、 赤字を隠すために やったのか?」 池田 「それもあるみたいだ。 けどな……、」 池田は 真剣な顔で話し始めた。
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