9月10日

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バタン 無情な音をたてて玄関のドアが閉まる。 しばらく光汰が出ていった後のドアをぼんやりと眺める。 光汰とは本当に終わったんだ。 信じられない現実から目を反らしたかった。 もう何も考えないで眠りたかった。 私は冷蔵庫を開け、光汰が来た時のために買ってあった缶ビールを一口飲んだ。 「苦っ…。」 苦みを感じないように、残りを一気に飲み干す。 アルコールに弱い私が酔うのには1本で十分だった。
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