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結局、土曜日は一日中泣いては眠り、起きてはまた泣いたりして過ごした。
部屋にある物を見るだけで光汰の事が思い出され、自然と涙が溢れてくる。
日曜日になっても私はまだ引きずっていた。
そりゃそうか…。
だって5年分の思いがそう簡単に断ち切れるわけがない。
光汰と初めて会った時のこと、初めてのデート、初めてのキス、初めての…。
様々な出来事が次々によみがえり、私は夕方までどっぷりと思い出に浸った。
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