あなたと彼女と彼と私の180days

隠された真実

「もしかして、さっきの人？」

「あぁ。」

純哉はそう言ったきり、また黙ってしまった。

ちらっとしか見なかったけど、言われてみれば背の高いところとか目元の辺りは似ているような気がした。

でも、だとしたらどうしてお父さんを避けるようにして帰ってきたんだろう。

私の中で疑問は膨らむ一方だった。

でも、聞いちゃいけないような気がして聞けないでいた。