隠された真実

32/38
8019人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
「純哉、…もういいよ。」 私は純哉を背中から優しく包み込むように抱きしめた。 「あんな奴でも俺の親父で、母さんはあんな親父でも失いたくないんだ。」 拳を握りしめ、悔しそうに顔を歪める純哉。 私はそんな純哉の首筋に、思わず自分からキスをした。 何度も何度も…。 どうしたらいいのかわからなかったが、とにかく純哉を慰めたかった。 こんな悲しそうな純哉をほっておけなかった。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!