閉ざした心

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柏木明日香もそのうちの一人で、心を閉ざしていた。 明日香の十八の誕生日を、自宅で、一番の親友である東条美里と二人で過ごしていた。 部屋の灯りを消し、年の数だけ刺さったロウソクの火を明日香が吹き消した。 それと同時に部屋の灯りがつき、拍手が聞こえる。 「明日香ー、誕生日おめでとう」 美里が大きな拍手を送る。
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