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声が、声が、声が……!
あたしの脳の中を支配する。
全てはあたしを傷つけるためだけに存在するものなのだと。
刻まれていく傷は、数を増し、今や数に慣れてしまった。
でも、怖い。
後ろから、横から、前から……。
ほら、あたしをせせら笑ってるんでしょう?
こんなあたしを嘲け嗤って、みんなあたしが嫌いなんでしょう?
どうしてあたしはここにいるのか、そんなんわからないよ!
あたしの意思じゃないから。
耳を閉じても聞こえるんだ。
『あんたなんて、いなくても』
あたしは必要じゃないんでしょう!?
所詮は歯車といえども欠陥品。
ぼろぼろになった歯車は取り換えなきゃならない。
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