2

6/14
前へ
/129ページ
次へ
あたしは、あたしは……。 ただ何もなく、誰からも必要とされなくて、でも死ねない。 死ぬ勇気がない。 あたしは一生懸命なのに、誰も、誰もわかってくれない。 友人と呼べる子でさえ、信じられない。 あの子はあたしを嘲笑うだけにそこにいるんだ。 この鐘はあたしを殺すための宇宙人が、殺し屋がきている合図なんだ。 どんどんどん……と、鐘はノックに変わる。 「真樹奈! 生きてるっ!?」 貴女が来なければ、あたしは生きていた。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加