2

7/14
前へ
/129ページ
次へ
この声はあの子……、久住ゆうひだ。 彼女の名前に漢字があるかはわからない。 でも、いつも彼女は名前を平仮名で書く。 綺麗な名前だねと言ったら、嫌いだと言われた。 あたしがやっぱり嫌いなんだ。 あたしなんて、必要なくて。 あたしは……。 それでも、彼女は友達だから。 友達? 彼女はあたしを嘲笑うだけでしょう? 友達って何もない? 友達って、殺しに来る? 信じられず、泣いて泣いて。 「真樹奈っ!! あたしは久住悠灯よっ!」 あたしは、ドアを開けなきゃ開けなきゃと、向かうことにした。 殺し屋ならこのナイフで刺し殺してやるわ。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加