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「真樹奈!?」 ドアを開けた。 ゆうひは驚いたような表情で、あたしを見やって言葉をなくしていて、あたしは笑えた。 「何の用よぅ……」 ゆうひとあたしは、幼馴染みだ。 でないと、接点などない。 あたしは、どんなに彼女が変わってもゆうひを間違えるはずはない。 「何の用じゃないわ。あんた何やってるのよ」 非難するような、非難するような……、あたしを拒絶するような……。 ねぇ、ゆうひ。 貴女まであたしから離れていくの? お父さんも、お母さんも、弟もあたしから離れて……。 あたしはたった独りで生きて。
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