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現実は小説よりも奇なりって言葉があるけど、現実なんて面白いことなんて何もない。 ただ、無気力に流されて生きているだけの空虚に忙しい空間。 ……無気力に流されることの何が悪いの? 何か思い立って動いたところで、状態は変わるわけないのは当然のごとく。 出来る人がやらなきゃ、何も世の中も動かない。 あたしも、彼も、そしてみんなもすべて個人の皮を被った集合体。 永遠に続くスクラッチカードのよう。 いうなら、スクラッチカードがロールとなって、永遠に銀紙という名の仮面をはがし続ける地獄。
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