103人が本棚に入れています
本棚に追加
男なら、いや、女性でさえも目を奪われそうなほどの抜群のプロポーション
それでいて露出度の高い服を着ているのだから目のやり場に困る
左肩にはバラのタトゥーが入れられている
「爺は下がっていいよ」
「は、しかし…」
「ミミの事はいいよ。適当に話したら追い返すからさ」
「では失礼して…」
爺はその場で止まり、頭を下げた
「さっきはごめんね」
ミミは両手を合わせ、形だけの謝罪を爺に見せ、ルーノの後を追った
部屋に着くとルーノは椅子に座り、ミミと対峙した
「で、何の用だ?」
「私はただルーノとお話がしたいだけだよ」
ミミはにこりと笑うとルーノに近づいた
後ろに回り込むと背もたれごと抱きかかえるように手を伸ばす
心地よい香りがする
「君の冗談に付き合う暇はないよ。……宝石あたりかい?」
「あら、話が早いわね。コンプリートまであと一つなのよ」
ミミの右手がルーノの視界から外れる
再び出てきた右手にはどこから取り出したのか写真が数枚持たれていた
ルーノはそれを受け取り、目を通し始めた
「人数は問題ないが…こいつが厄介だな」
写真に映った男の手には銃らしき物が握られている
「最近は対抗するために重火器を武装する怪盗も少なくないみたいよ」
「戦争なら余所でやってもらいたいものだね」
ルーノは一つため息をつき、写真を返した
最初のコメントを投稿しよう!