ある暇人の話

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彼は困惑の極みにあった。 返答に窮していると、あれよあれよと言う間に4人の男女が 彼の許可もとらず席についた。 話の内容をかいつまんで無理やり繋ぎあわせると どうやらどこかしらの掲示板に今日この時間、この席に集まるようにどこぞの善意、あるいは悪意のある人間が書き込み それを見た人間達が集まってきたようだった。 彼はこの現象を止めようと思えば止めることができただろう。 しかし、彼の衝動がそれを制止した。 『何かおもしろそうなことが起きる気がする』 彼のその淡い期待が 後に後悔に変わることを彼はまだ知らない。 正確には 2時間後にはそれをしることになるのだが。
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