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~彼女の世界と僕の世界~
『出逢い』
寄る辺無き時代の頃
僕たちは生きていた
何者が如何に優れていようとも
何者が如何に堕落せしめても
それは他人事
血を別つ類縁でさえ頼る事の出来ない時代
僕らは出逢い、恋焦がれ、添遂げた
刹那の青春は、見事に咲き誇る
それは十年、二十年と経つ内に永遠へと変わる物
僕たちの心に刻まれた時の記憶は、永遠に終わらない
手の甲にどれだけ皺を刻もうと
それは刹那と云う永遠を
駆け抜け続けている証なのだから
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